OSO18って一体?危険性や出没地域を調べてみた

今話題になっている“OSO18”

北海道東部で放牧中の牛さんたちを襲いまくっている【巨大ヒグマ】です

そこでヒグマの生態や“OSO18”の特徴、出没地域などを調べてみました。

なぜ“OSO18”というコードネームなの?

読み方は”オソ18”

牛が襲われた北海道標茶町下オソツベツの地名と

前脚の跡の巨大さ(幅18㎝)から

このようなコードネームがつけられているようです。

ちなみにスペイン語で“OSO=熊”という意味もありますが、

今回のコードネームとは関係ないようです…

ヒグマの生態

ヒグマの大きさ

ヒグマの大きさは

オスが体長約2m、体重約150~400㎏

メスが体長約1.5m、体重約100~200㎏

今回目撃されている【OSO18】は推定約300㎏とのことなので

かなり大型のオスである可能性が高いと考えられています

ヒグマのスピード

ヒグマは時速50㎞(100mを7秒ちょっとで走るスピード)は出せると言われています

現在100m走の世界記録がウサイン・ボルトの9秒58ですから、

その速さがわかりますね!

ちなみに100m走の

小学生平均が22.5秒~17.5秒

中学生平均が17.5秒~14.5秒

高校生平均が17.3秒~14.0秒

なので、運動不足の私は到底逃げられません…

ヒグマの食べ物

ヒグマは雑食性の動物です。

そのため、春から秋にかけてその時に最も手に入りやすい食物を大量に食べます。

基本的にはドングリやヤマブドウなどの木の実やフキやセリなどの植物

アリなどの虫、サケやマスなどの魚を食べていますが、

冬を越せずに死んでしまったエゾシカなどを食べることもあります。

なぜ今の時期に目撃されているの?

ヒグマは3月~5月に冬眠を明け、5月~7月に繁殖期を迎えます。

この繁殖期の期間に若いオスやオスを避けた子連れのメスが

市街地付近に出没しやすくなります。

また繁殖期を終え食いだめする期間までの間、

ヒグマが利用できる食べ物が少なくなり

農作物などの食料を探しに出てくる時期になり

ちょうど8月~9月の間に農作物などの被害が増え

目撃情報なども増えるというわけです。

OSO18と他のヒグマとの違い

ではなぜ、今回OSO18がこれほど話題になってしまったのか。

それはこのクマの性質にあるようです。

現地の人は

  • この2~3年で50頭以上の牛を襲撃している
  • 夜行性で移動経路がつかめない
  • 弄ぶために牛を襲撃しているかも
  • 放牧をやめて牛を襲えなくなると、人間を襲うようになるかも

とコメントしていています。

ヒグマの行動習性の中には【学習能力が高い】というものがあります。

味を覚えるとそのものに執着して、何年にもわたり同じ農作物を狙ったり

食べきれなかったシカに土をかけて隠したりというものなのですが

現地の人のコメントにもあるようにOSO18は

  • 人に見つからないような侵入経路確保している(または毎回経路を変えている)
  • 2~3年もの間被害を出しているにもかかわらず捕まっていない
  • 夜行性で人前になかなか姿を現さない

というところから、突出した知能の高さと忍者のような動きに特徴があります。

また牛を襲ったあと食べないか食べても背中の肉の一部だけのケースが多く

弄ぶような凶悪な習性がOSO18の特徴であり、捕獲の見通しも立っていないため

これだけ話題になっているのではないでしょうか。

出没地域

現在公表されているOSOの出没範囲はこのようになっています。

  • 2019年7月 標茶町下オソツベツ(初出没)
  • 2021年7月13日 厚岸町片無去(体毛発見) 
  • 2021年7月16日 厚岸町セタニウシ  

その他2021年標茶町にて15頭の被害があり、

2019年に初めて牛が被害にあってから標茶町では計46頭の牛が襲われています。

オスのヒグマの行動圏は数百㎞2で

出没している標津町~厚岸町までが約40㎞なので

そこまで長い距離を移動しているわけではなさそうですが

周辺の釧路町、浜中町あたりも今後出没する可能性があるかもしれませんね

まとめ

2019年から北海道に甚大な被害を与えている【OSO18】

ヒグマの中でもかなり知能が高く捕獲も難しいようです。

北海道では1915年に三毛別羆事件という痛ましい事件も起こっており

OSO18の大きさや被害状況からも早急な対処が望まれますね。

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